当方のペーパークラフトを作るときの、道具類や小手先技、注意点をまとめ的に。
1.使用する紙
こちらのペーパークラフトの完成品は、写真用のフォトマット紙を使っています。
製図工作用のケント紙と同程度の厚さ(0.23mm)のプリンタ用紙として入手しやすく、広い面を作った時の強度もあり、ある程度細かい加工もしやすい、ということでずっとこれを使ってます。
メカは、光沢アリの写真用紙をつかっても、それはそれでカッコよし。
(エプソン 写真光沢紙)
2.接着剤
接着剤は木工用ボンド【速乾】を使っています。
以前は速乾でない黄色いほうのボトルを使っていましたが、乾燥が早くサクサク作れるので最近は速乾を愛用中。
乾くのが早いので、貼り合わせ前に糊しろが乾いてしまったり、位置決めのやり直しがしにくいという欠点もあるので、入門的には黄色ボトルの非速乾がおすすめでしょう。
3.カッターナイフ
普通の事務用の小型カッターナイフでも良いですが、アートナイフ(クラフトナイフ)があると細かい切り出しがやりやすいです。
100均のモノでも十分ですので、是非1本用意しましょう。
4.はさみ
実は管理人は、はさみはほとんど使っていません。アートナイフ1本でほとんど済ませてます。
お子様工作道具のハサミは先端が丸まっていて細かい作業に向かないので、普通の事務用のハサミが1つあれば十分でしょうか。
5.定規
カッターで切り出す、折り線を付けるなどの作業に、定規は必須です。
管理人は、20cmほどの金属製ものさし型の100均定規を使っています。
ものさし型で目盛りの縁部分が薄くなっているプラ製のものは透明で位置合わせがしやすいのですが、長い直線切りの時にカッターの刃が滑ってミスしやすい気がします。
プラ製・金属製などいろいろありますが、試してみて自分に使いやすいものを見つけましょう。
直線に折り曲げるときにも、定規をあてて折るときれいに折り曲げられます。
6.ケガキ針
折り線は、先の尖ったもので軽くけがいて折り筋をつけておくと、キレイに曲げられます。メカものは直線が多いので、事前にコレをやっておかないと角がダルい仕上がりになりがち。
紙工作用の特定の道具があるわけではないので、書けなくなったボールペンや、コンパスの針、千枚通しなど、何でもよいかと思います。
管理人がよく使用している写真の工具は「ソルダーアシスト・丸リーマ」というはんだ付けで使う尖った道具で、100均で入手。針先の感じはとても良いのですが、両端が針なので気を付けないと危ないのが欠点。
(ダイソーのソルダーアシストはそれぞれ1本売りでした。なぜこんなマイナーな道具が100均にあったのか謎。)
コツは、定規をあててけがく時に、針先を寝かせて引くこと。
針先を立ててしまうと、けがいた紙の繊維に引っかかってボソボソになってしまいます。けがく時に引っかかる感じがあるようなら立てすぎなので、もっと寝かせて使いましょう。
7.リードペンチ
これは知らない方も多い道具かと思います。
電気工作などで使う細長い「ラジオペンチ」の、ギザギザの付いていないものです。
合わせ目が平面なので、細かい糊しろの圧着に便利です。
速乾ボンド+リードペンチ圧着すると、ほぼ一瞬でくっつきます。手の届きにくい糊しろ圧着にも便利。
さらに、細かい部品を折り曲げるときのガイドにも重宝します。
こうやって挟んでおいて、へりに沿ってぐにっと曲げる。細い折り曲げは定規をあてて曲げるよりも楽。
(ちなみに制作写真のペンチは小学生から使い続けた年代物。。。)
ちゃんとしたモノは高いですが、たまに100均でも見かけるので、あったらすかさずゲットしましょう。
8.カッターマット
カッターナイフでペーパークラフトの型紙を切り出すには必須。新聞束や段ボールなどを敷いてやる手もありますが、是非。
100均には小さいサイズのものしかなく、いちいち場所を確認しながら作業するのはストレスなので、A4サイズ以上の大き目のものを用意されると良いと思います。事務用品屋で400~800円位。
管理人は、子供が小学校の時の粘土板/工作版兼用のものを使っています。
9.マーカーペン
厚手の紙でカラーパーツを作ると、切り口の紙の断面の白が、意外と目立ちます。
←ダメな例
これをマーカーでタッチアップ塗装することで、完成度が増します。
左は未処理で、ふちの白が目立ちます。右は黒でサッと塗ったもの。
組み立てた後だと、はみ出した木工用ボンドにはじかれてうまく塗れないこともあります。パーツ状態で、紙のへりを塗っておくと良いです。
マーカーは、油性はにじむので水性が良いようです。へりが塗りやすい太いものが良いでしょう。青や赤もそろうと良いのですが、パーツの境界線が黒なので黒一色でも、塗らないよりはずっと良い感じ。
太くなったりはみださないよう軽く当ててサッとぬります。
10.丸棒
円柱型のパーツを作るときに、芯にして巻きぐせをつけたり、あらかじめ丸みをつけておくのに使用。管理人は丸い軸の鉛筆などを使用しています。
写真のエンジン部分には、軸を通す四角い穴が開きますが、このような部品は一旦筒の丸めぐせをつけてから、あとから穴をあけるのが良いです。先に四角い穴をあけてしまうと、穴の周辺部分にうまく丸めぐせが付かずきれいな円筒になりにくいからです。
また、キャップの先が丸いペンなどの先の丸い棒があると、平らな部品をこすって少し膨らみを持たせるときに便利です。管理人はインスタントレタリング用の金属製の先の丸い器具を使っています。
11.作り方のルール
当方のペーパークラフト型紙では、山折り、谷折り、糊しろは、以下のように表現しています。
特に指定のない折り目は基本的に山折りです。パーツ折り目なのか、デザイン上の「線」なのかわかりにくい時もありますが、作り方の写真等を参考にしてください。
直線の切れ込みを入れる場所は、枠線の黒とは別色(赤や水色、白線)で線を引いてあり、作り方の解説で「直線に切れ込みを入れる」と解説しています。
たまに「はさみマーク」の指定がありますが、色線の部分に切り込みを入れる指示です。下の例だと、「水色線の左端まで直線に切り込みを入れる」となります。
型紙をデザインした本人はすでにパーツの出来上がりイメージまで頭の中にあるので何の苦も無く切ったり貼ったりできますが、一般の方々には説明不足なんだろうなぁ、、、という反省しかり。